9月 御朱印お知らせ② 秋

9月 御朱印お知らせ② 秋

直書き 書置き
「三心御朱印」(中秋御朱印)になります。
書置きの郵送対応可能です。直書きの郵送対応は、全忠寺オリジナル御朱印帳のみ可能です。
郵送対応の詳細は全忠寺ホームページご覧ください。

奉納料 2面使用タイプ
    白和紙       800円
    黒和紙       1000円
    書置き       1000円
    
4面使用タイプ
    白和紙(直書き・書置き) 1500円
    黒和紙(直書き・書置き) 2000円

残暑厳しい日が続いていますが、蝉の声が「つくつくぼうし」になったり、日が短くなるなど、所々に秋の訪れを感じます。
御朱印も、初秋をイメージしています☺️

また、9月は両祖忌(道元禅師・瑩山禅師の命日)ということで、道元禅師のお言葉をお書き入れしたいと思います。

「喜心・老心・大心」の

三心です。


「三心」は曹洞宗の開祖 道元禅師が著された「典座教訓」で示されました。
「典座」とは、食事を司る和尚さんの役の事です。

道元禅師は、日常生活が全て修行であり、その中に真理があると示されています。
特に、人間の重要な営みの「食事」に関しては沢山の書物を残す等、重要視され、「食」を通して私たちに大事なことを教えて下さっています。

✨「喜心」 いわゆる喜心とは、喜悦きえつの心なり。

今こうして、み仏の教えとめぐり逢い、大切な修行として調理に臨むご縁を喜ぶ心。何ごとも、嫌々ながら取り組んでは良い結果には至らないでしょう。調理係という役割をありがたく受け止め、食べる人の幸せを念じて積極的に努力してこそ良い料理となり、ひいては相手も自分も悦びを得ることにつながるのです。

✨「老心」 いわゆる老心とは、父母ぶもの心なり。

親が見返りを求めずに我が子を育てるように、食べる相手を深くおもいやって調理する慈しみの心。優しい老親が、自らの寒さを後回しにして寒くないか、困ったことはないか、と親切に子を気遣うように、自分の都合で作った料理を押し付けるようなことなく、相手の立場に立って調理方法や味付けを変えながら、手間や苦労を惜しまずに調理します。

✨「大心」 いわゆる大心だいしんとは、其その心こころを大山たいざんにし、 其その心こころを大海たいかいにして、偏無へんなく党無とうなき心こころなり。

大きな山がどっしりと動かぬように堅固で、また広い海が清濁せいだく全ての流れを選り好みせずに受け入れるような偏りなく寛ひろい心。良い材料とそうでない材料、あるいは相手の好き嫌いによって、作業の態度を変えるような私的な価値判断を差し挟まず、選り好みせずに常に精一杯の努力を惜しまない万全の態勢で調理します

このように、「食」を司る者の心構えを示されていますが、食だけでなく私達の日常のあらゆる場で大切な心構えではないでしょうか。

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